年刊三本ローラを作る00創刊号:仕様
なぜ(ただし設計製図のみ)なのか
前回お話しをしたとおり、設計製図の話題提供で行きたいと思います。
お題はズバリ、自転車用のトレーニング器具である三本ローラを作ること。
ただし設計製図のみ
これ重要。
なんで実物を作らないかというと、メイン部品であるローラが高い。
しかも、直径がでかいやつってなかなか売ってない。
例えばこれ。直径Dは約110 mmありますが、一本6,000円台ですので3本揃えるとそれだけで18,000円を超えます[1]。
故に買えない!! 悲しい!!
設計に必要な条件(=仕様)はどうなるのでしょうか。
- ホイールベース
- ローラの幅
- 伝達機構
- ローラの材質
こんなところでしょうかね。
次章から設計に入ります。
設計条件と制約
車種の決定
ホイールベースを固定すると計算が簡素化可能になるため、使用する自転車の車種は1車種として考える。車種は設計者が乗っているAnchor RA6とする。Anchor RA6のジオメトリを図1に示す。
図1 Anchor RA6のジオメトリ(一部抜粋)[2]
ローラの幅
落車する可能性があるため、余裕をもってローラの幅は600 mmとする。
伝達機構の決定
静音化のため、ゴムではなくタイミングベルトを使用する。タイミングベルトを使用するにあたって、タイミングプーリが必要となる。これの歯の強度計算を行う。
ローラの材質
ローラの材質は帯電防止のためにアルミニウム製とする。なお、ベアリングにかかる負荷は考えない。
[2]
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