遅乙女
ロードバイクで使用するスプロケットには、今日では8--11枚のコグがついています。
たとえば、SHIMANO社のフラッグシップモデルであるDURA ACEには、以下の構成のスプロケットが用意されています。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | |
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11-23T | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 21 | 23 |
11-25T | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 19 | 21 | 23 | 25 |
11-28T | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 17 | 19 | 21 | 23 | 25 | 28 |
12-25T | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 21 | 23 | 25 |
12-28T | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 19 | 21 | 23 | 25 | 28 |
Tと言うのは歯数を表しています。ケイデンス一定、チェーンリングの歯数が一定の制約条件の下では、スプロケットの歯数が大きければ大きいほど、速度は遅くなり、タイヤに働くモーメント(トルク)は大きくなります。
また、ギヤ比の差がトップとローで開けば開くほどワイドレシオのスプロケット、その逆もまた真なりです。
完成車に付いているスプロケットはワイドレシオが多いのですが、まれにクロスレシオかつ全体の歯数が大きいスプロケットもついています。もちろんメーカからも発売されていて、例えばディスコンになったULTEGRAグレードのCS-6600では
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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13-25T | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 21 | 23 | 25 |
14-25T | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 23 | 25 |
15-25T | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 25 |
16-27T | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 25 | 27 |
という構成になっています。このようなクロスレシオかつ歯数が全体的に大きいスプロケットを
乙女ギア
といいます。
僕はこれまで14-25Tを使ってましたが、斜度が10%を超える坂を登るのはきついため、新たに16-27Tの導入を検討していました。
購入予定は、再来月でした。しかし、昨日友人と試験終了の打ち上げに行く途中で見つけてしまったのです。通常7000円台で発売されている
乙女ギア
がなんと5000円台で販売されている様子を。
僕は迷いました。フェムト秒レーザの発光時間並に迷ったのです。
しばらく経って、店の外にでてきたとき、気が付くと、僕の手には
乙女ギア
が握られていました。どうしてこうなった!
今日取り付けたので、チェーンの張りを確かめながら、明日の朝写真を撮りに行ってきます。
本当にどうしてこうなったんだ……