焦りと焦燥
焦りも焦燥も同じ意味だが,どことなく焦燥のほうがいらいらが強く「苛立っている」ような感じを受ける.
修士課程に入ってから1年が過ぎようとしている.先日新年を迎えたばかりだが,間もなく就活シーズンを新たに迎えようとしていて,なにも準備をしていない自分に対して,また周りの学生諸君が就活の準備を始めていることに対してイライラしているのである.
むべなるかな.「此難渋に堪へずして焦燥した余の事である」とはいみじくも鴎外が「伊沢蘭軒」という小説に認めた言葉であるが,まさに難渋に堪へずして焦燥しているのは僕自身である.
もちろん就職活動に対しても焦りを覚えているのだが,学術活動もまた焦りを覚える一員となっている.
11月に学会を終えたばかりだと思っていたが,今月末にはまた学会が一つ控えているのだ.その実験の準備も終わっていない.さらには,5月末にある国際学会の原稿修正も控えている.就活シーズン真っ只中の6月には,投稿論文の締切が待っている(もっとも,別に向こうは僕のことを待ってはいないが).ああ,どうしよう.
首が回らないとはまさにこのことで,昨年に自分が(性格には自分と教授が)つぎつぎと見切り発車を行ったツケを今払っているのである.
ああ,どうしよう.